社労士業界が二極化するなか、さらなる成長を目指す
リード社会保険労務士法人の代表・高松と株式会社エスパシオ代表・下田先生の対談を実施。最前線の社労士が、社労士業界の現状やリード社会保険労務士法人の特色などについて語ります。
PROFILE

高松 歩
リード社会保険労務士法人 代表
大学卒業後、IT企業の技術営業やエンジニア、派遣社員などを経て、社労士資格を取得。2007年に当事務所の前身である個人事務所に入職。
その後キャリアを積み、2019年に代表に就任。
相談業務や事務所経営に携わっている。

下田 直人
社会保険労務士事務所 エスパシオ 代表
2002年28歳の時に社会保険労務士事務所を開業。
現在では、労働法務、心理学、東洋哲学をベースとして、コーチング・ファシリテーションのテクニックを駆使しながら、「人の心を温める組織づくり」に活動領域を広げている。
経営者のディスカッションパートナー、会議ファシリテーション、就業規則の作成、経営理念作り、パーパス・バリュー作り、従業員研修などを手掛け、多くの会社の業績アップと幸せな組織作りの両立に貢献している。
社労士業界は二極化が進んでいる

下田:社労士業界のトレンドについて、高松先生はどのようにお考えですか?
高松:私たちの業界は今まさに、大きな転換期を迎えていると感じています。従来の社労士事務所は、人事・労務相談・社会保険手続き・給与計算の3点セットが中心でした。最近は、人事制度づくりや社内の関係性向上など、より踏み込んだ領域にシフトしてきています。社労士だからこそ企業の内情を深く理解し、貢献できるという認識が広がってきているんです。
下田:確かに業界全体を見ると、二極化の傾向がありますね。人事制度構築などの戦略的な業務を担う事務所と、大企業のアウトソーシングを専門的に請け負う事務所に分かれてきている印象があります。
高松:そうですね。システム化やRPAの導入で業務が効率化される一方で、法律の知識や専門的な判断が必要な部分は、むしろ社労士の需要が高まっていると感じます。将来的には、AIで判断できるようになるかもしれませんが、まだまだ先でしょうね。
オーソドックスな業務を高品質で行うことが信頼につながる

高松:当事務所の場合は、昔から人事・労務相談を受けて手続きや給与計算を代行するといったオーソドックスな社労士事務所の仕事をしています。オーソドックスではあるのですが、仕事のレベルが高いと自負しています。ミスが少なく仕組化も高度にできていますし、お客様に対するカスタマイズも丁寧です。基本的な業務を確実に行うことが、お客様からの信頼につながっています。
実際、いくつかの企業グループとお取引がありますが、最初からグループ全体とお付き合いがあったわけではありません。ある会社とのご縁をきっかけに、給与計算や手続きのアウトソーシング、専門家としての相談など、少しずつグループ内の他の会社にも業務を拡大してきました。
積極的に売り込んでいるわけではないのですが、信頼して頂いているからこそ、このような形で顧問先が増えていくのだと思っています。これは、私たちがオーソドックスな業務を高い品質で提供してきた結果だと考えています。
下田:オーソドックスな業務をしっかり行うのって、簡単そうですごく難しいですよね。私自身も、社労士として実感しています。高松先生の事務所で質の高い代行業務ができている理由はどのあたりにあるのでしょうか?
高松:大企業のお客様も担当しているため、手続きや給与計算の件数が多いのも理由のひとつです。従業員はその分経験を積めますし、効率化を意識するようになります。さらに事務所内でノウハウを共有できます。
また、製造業界の大手企業様からのご依頼が多く、従業員の海外派遣などレアケースの事例を担当する機会があるのも、質の高さにつながっていると思います。自分で調べたり事務所内の経験者に聞いたりする機会が多く、レアな事例に対するアプローチが身につくので、よりきめ細やかなサポートが可能です。
そういった知識・スキルがあるからこそ、人事・労務相談で法律・実務などさまざまな面から提案ができ、その結果、社会保険手続きや給与計算の代行のご依頼をいただけるのだと思います。
個が強いからこそチームワークを発揮できる

高松:メンバーが困っていたら、自然と手を差し伸べられる組織づくりです。社労士の仕事は、基本的に自分の担当業務に取り組むスタイルなので、個人プレーになりがちです。ですが、私は互いに助け合える方が、働きやすくて良いと考えています。
下田:確かに社労士は個で仕事をする場面が多いですよね。助け合いができるようにするために、意識している点はありますか?
高松:個々のメンバーのスキルアップですね。自分に力がないと、どんなに他の人を助けたいと思っても、方法がわからないものです。事務所内だけではなく、対お客様でも同じです。勉強して個人として強くなることが、結果的にチームワークの強化につながります。メンバーの学びたいという気持ちを大切にして、仕事に挑戦する機会や研修費の負担など、事務所ができることは積極的に行っています。
下田:最近、リード社会保険労務士法人では、新しい取り組みをスタートしたと伺っています。
高松:今まさに、組織開発事業への取り組みをスタートしています。私自身、社労士になる前に働きにくさを経験した時期もありました。IT企業で働いた後に、派遣社員をしながら社労士試験に合格。アルバイトとして当事務所に入職して現在に至ります。だからこそ、企業様の抱える課題を解決し、一人ひとりが働きやすく、可能性を最大限に発揮できる職場づくりをお手伝いしたいという思いがあります。
向上心を持って取り組むことで大きく成長できる環境

高松:向上心です。お客様から質問があった時に、聞かれていることにただ回答するのではなく、プラスアルファで会社法など周辺の知識を勉強して、回答するようにしています。そういった姿勢のある方は、どんどん成長していきますし、自信を持って仕事ができます。
下田:確かに向上心が必要な仕事ですよね。採用活動を進めているそうですが、どのような背景があるのでしょうか。
高松:1つは人材開発事業のスタートです。もう1つは、より多くのお客様にサービスを提供するためです。人事・労務相談を受けているお客様から「ぜひ社会保険手続きや給与計算もお願いしたい」とお声がけがあるのですが、残念ながらリソースが足りずお断りしている状況です。ぜひ新しい方に入職いただき、一緒にお客様のサポートに取り組んでいきたいと考えています。
下田:やはり信頼できる事務所には、仕事が集まりますね。これから新しい方が増え、これまで以上に多くのご依頼を受けられるようになれば、お客様たちも喜ぶと思います。最後に、リード社会保険労務士法人で働くメリットをお聞かせください。
高松:当事務所は、案件が豊富にあり、積極的に仕事をお任せしたいと考えています。向上心の高い方にとって、成長機会が多くやりがいの大きい職場です。相談業務や代行業務はもちろん、人材開発など幅広い経験ができ、付加価値の高いスキルを身につけられます。私自身がいろいろな働き方を経験し、時には悩んできたので、みなさんと相談しながら働きやすくステップアップにつながる環境を整えていく予定です。
ぜひ一緒に頑張りましょう。